うつ病だったんだと気付く瞬間
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うつ病の患者さんの中には、うつ病だと周囲に言われて気がつき受診する場合がたまにいます。
親や友達、会社の上司に連れられて初診される方もいるそうです。
しかし自分の中で「うつ病かもしれない」という思いだけだとなかなか自分がうつ病だと信じられません。
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周囲も気付けないことがあるので、本当にうつ病かどうかは自分が実感するしかないのです。
では、うつ病だと気付くとき、どのような状況があらわれるのでしょうか。
視界が明るくなる
実際に投薬治療を始めた方の体験談です。
特に早く効果が出やすいサインバルタカプセルという抗うつ薬を処方されたところ、次の日の朝から効果が実感できたといいます。
朝起きようと目を開けると視界が鮮やかでまぶしさを感じ、突然の出来事に驚いて怖くなってしまいました。
数分後落ち着きを取り戻すと、「そういえば以前はこんなに明るい世界だった」と気付かされたそうです。
怖くなるほどの鮮やかな世界とは、びっくりですね。
うつ病の症状の1つは、視界の暗さもあるので、少しの変化でも本人にとって世界が変わってしまうほど困っていたことなのでしょう。
頭が軽くなる
投薬治療を始めてから頭痛は弱くなったと感じるそうです。
悩んだり頭を使うと痛みや吐き気が出るそうなのですが、普段の生活をしていると一言で「楽」という状態らしいのです。
頭が浮いていて軽いイメージでしょうか。
それが日常で感動するほどのことなので、どんなに苦しんでいたのかと思うと泣けてしまいます。
ただこのことを話してくれた方は、3日だけ薬を自己判断で中断したこともあるそうです。
そのときは2日目から頭痛と吐き気が止まらなく、ふらふらと歩けないほどで「死ぬのではないだろうか」と生命の危機を感じたといいます。
3日目に病院に駆け込んだそうですが、その時つい頭痛の恐怖から薬を通常よりも多く飲もうとしたところを周囲に止められたのだとか・・・。
これは薬の副作用ではなく、抗うつ薬はうつ病を支える薬なので体を支えていたところをまだ必要なのに突然支えなくしたから出た症状だと反省していました。
本当にうつ病の場合、こういった効果の実感が得られます。
また投薬治療ではなくカウンセリング治療だとまた違った効果の出方があるそうです。
効果を実感できると自分の体を見つめなおせるのかもしれません。