うつ病の理解
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うつ病は、病気と理解されにくいのが現状です。
精神病の主な判断基準は「日常生活に支障がないか」というものなので、働ければ支障はない、通学できれば支障がないということなのでしょう。
我慢に強い日本人は、過酷な状況でも根性で乗り切ろうとします。
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そのためうつ病は、いつまでも理解されにくいものなのではないでしょうか。
親の時代とのギャップ
今20代の子供をもつ親は、50代が大半です。
50代の親は、小さい頃アタックナンバーワンや巨人の星のような根性アニメをみて育ってきました。
またギリギリ中卒がもてはやされる金の卵世代でもあるため大学は、遊ぶところだったとも聞きます。
就職先はいくらでもあり、落ちるということがまれだったとか。
中でもバブルは、大きなギャップを生みました。
それに比べて今の20代は、就職難、不景気、学歴社会でもないというぞっとするような状況なのでしょう。
根性で育ってきた親にとって子供が心の病になることは「甘え」としか理解できず、またその親に育てられた子供もうつ病を「甘え」だと思い込む傾向にあるのです。
会社に理解されない
治療のために休暇をとるのならば、会社復帰はあきらめないといけないほど、景気は良くありません。
また一生を確約した雇用は現在ないに等しいので、いつでも職の心配をしなければならない立場なのです。
物価の値上げなどから貯金をできるほどの生活はできないので若者たちは困り果てているのでしょう。
また女性の社会進出といえど女性が家事をしないことは現状では実現しにくい問題なので、出生率にも大きく影響します。
心配事の多い世の中だからこそうつ病の患者数が年々増え続けているのではないでしょうか。
またこのような理解の不一致には、「理解したくない」という場合も含まれており、「自分の子供が病気だと思いたくない」「業績を上げるためにも病気の社員をかかえたくない」という自分勝手な都合もあるのです。
難しいことですが、理解をされなくとも自分で考え行動することがうつ病の克服につながるのかもしれません。