「メンヘラ」という言葉を使わない
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憂鬱な気持ちが続いていて、死ぬか生きるかという絶望の中、家族や信頼のある友人にそのことを相談すると第一声が「つまりメンヘラなんだね」という納得したような言葉です。
メンヘルとは、メンタルヘルスの略であって病名ではありません。
ちなみにメンヘルは、「人」のことを指してはいないのでメンヘラが人に使う言葉です。
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うつ病に苦しむ人々に「メンヘラ」という言葉は曖昧で且つ「あなたは自分勝手に病んでいる」と言っているようなものなのです。
なぜメンヘラがいけないのか
「病み」「リスカ」という言葉からメンヘラが世間に浸透していきました。
今では「メンヘラ」を心の病を抱えた人ではなく「うつっぽい人」「かまってほしい人」というような軽い症状で言いあらわせられるようになっているのです。
本当に悩み自殺を考えたり、生活に問題が生じている人に対して使う言葉ではないですよね。
近年メンヘラ少女やメンヘラ系女子など流行し、アートの一部などに使われ評価されるそうですが、反面嫌われている存在でもあります。
自虐的なことを言うのでめんどくさい、親からもらった体を傷つけるなんてありえない、
など見たこともないのに言う人がたくさんいます。
社会でのいじめの一部でもあり、消極的=メンヘラという思い込みから人に避けられたり変な噂を流されたりもします。
そんな世の中だからこそ、狭い知識の中からメンヘラという言葉を使って人の症状を断定することはいけないことなのです。
メンヘラといわれた人
特に今の20代の人は、40~70代の親に言われた人が多く、傷ついたという話が多いです。
「精一杯育ててきたはずなのに子供がメンヘラになるなんて・・・」と言われてしまった人は、今でも親と目を合わせられないといいます。
テレビや新聞などのニュースでメンヘラや引きこもり、ニートという言葉を知ったのでしょう。
そしてその言葉は一生自分には関係のない言葉だと思ってつい発言してしまったのだと思います。
しかし一番心も体も生活も苦しいのは病気を抱えた本人です。
周囲も傷つくことはあると思います。
でもまず最初に、本人を気遣うべきではないでしょうか?