退行期うつ病は認識しにくい
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近年うつ病は、若い人に多いと言われていますが、必ずしもそうであるということではありません。
50歳から65歳までの更年期や初老期の方や、65歳以上の老年期の方もうつ病になります。
その年代の方々は、体の不調を心の不調だとイメージしにくいため精神科や心療内科の受診が遅れてしまうケースが多いのです。
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ではどういった症状がみられるのでしょうか。
仮面うつ病
仮面うつ病とは、うつ病の中でも周囲の人々との接し合いや社会での行動に異常が少なく、一人でいるときほど気分がすぐれない症状がでます。
また若い人とは違い、体の異常が問題であってすぐに精神科や心療内科を受診しようとは自分自身でも考えません。
近年になってうつ病が注目され始めたので、こういった年代の方々にとって精神科のイメージというと「アルコール中毒」や「自閉症」などを思い浮かべるようです。
そのためうつ病の悪化に周囲も自分も気付かず、最悪のケースが多いといわれています。
体の症状
体の症状は、消化器官の違和感による食欲不振や頭痛、腰痛、耳鳴り、めまい、排泄の違和感などがあてはまります。
しかし全て「もう年だからなあ」と思うと重病化しない限り、納得してしまう症状ばかりです。
うつ病を疑うべき箇所は、症状ではなく過去を思い出しましょう。
以前はそんなに気にしていなかったのに、最近になって症状が出始めたと感じたらうつ病かもしれません。
また人間は病気に弱く、大きな病気や事故、怪我のあとは、うつ病になる可能性が高くなります。
例えば心臓を手術する大きな経験の後、耳鳴りがひどくなったと思うと手術が失敗しているのではと思うかもしれませんが、うつ病の場合も大きいのです。
年齢が周囲を惑わせるときもあります。
例えばお年寄りの方独特の自信や希望、野望に溢れたしゃべり方は、周囲には子供のようなしゃべり方に聞こえてしまい、次第に真剣に話を聞かなくなってしまいます。
そのことが心の傷となり死にたいという感情が出てしまうことがあるのです。
嘘や冗談が多い話を真剣に聞くことは、周囲には難しいことかもしれません。
そういった場合、周囲の人々も受診を勧めてみてください。